去年、国内で行われた特許無効審判10件中、4件で特許が無効された。質の高い特許審査のために、特許審査官の増員と効率的な特許審査システムの改善などが急がれている。
10月6日、韓国国会の産業通商資源中小ベンチャー企業委員会のイ・ソンマン議員(民主党)が特許庁から受けた「韓・米・日の特許無効現況」報告によると、去年の国内特許無効審判434件中、42.6%である185件が認容されたことと確認された。これは、日本(24.3%)、米国(25.6%)など競争国に比べ1.8倍ほど高い水準である。
<主要国の特許無効審判の認容現況>
特許無効審判の認容率は、去る2018年に511件中、251件で45.6%を記録した後、2019年に556件中、307件(55.2%)を記録するなど毎年40%を超えている。
これに対し、日本は、△2018年;15.2%△2019年;16%△2020年;24.3%で、3年平均20%を下回っており、米国は△2018年;25.2%△2019年;24.9%△2020年;25.6%で、韓国より相対的に低い水準である。
韓国の特許無効審判の認容率が高いわけは、特許登録件数に対して審査人手が著しく足りず、審査が不十分だからという分析である。
韓国の特許登録件数は、去る2018年の119,000件から2019年125,000件、2020年134,700件に着実に増加している。しかし、特許1件当たりの平均審査時間は10.8時間で、日本(17.7時間)、米国(27.4時間)より少なかった。去る2019年欧州(35.7時間)、中国(21.3時間)などと比較しても低い水準である。
特許庁審査官1人が処理する年間審査件数も206件に達し、米国(73件)、日本(164件)を大きく上回った。
それ故に、審査不十分により生じる特許品質の低下および産業財産権の不活化などの懸念が高まっている。質の高い特許審査のためには、特許審査官の増員と効率的な特許審査システムの改善などが必要だという指摘である。
イ・ソンマン議員は「産業財産権の重要性が高まり、毎年増加する特許登録件数に比べて、特許審査環境は非常に劣悪な状況」としつつ、「大々的な審査人員の拡充と専門性強化を通じ、特許の質的成長をともに図るべきだ」と述べた。
[出所:ファイナンシャルニュース]
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