非対面サービスへの転換、サービスロボットが追い風に!
- 非対面サービスロボット関連の特許出願が急増 -
新型コロナウイルス感染症の大流行により、安全なサービスを求める時代のニーズにあわせて、非対面サービスを提供する多様なサービスロボットが登場している。
特許庁によると、非対面サービスロボット関連の特許出願が活発であることが明らかになった。年度別に出願状況をみると、2011~2015年は年間1件にとどまったが、2016年は55件へと急増し、2019年は109件、2015年以降は年平均43%と、増加が加速していることが分かった。
< 年度別にみた非対面サービスロボット特許出願動向(2011∼2020年8月現在) >
過去10年間(2011~2020年)の特許出願動向を出願者の類型別にみると、大企業および中小企業がそれぞれ31%(各152件)出願し、最大の割合を占めた。次いで大学•研究所が18%(91件)、個人が15%(73件)、外国人が5%(27件)の順となった。
これは、韓国の大企業が非対面サービスロボット分野の技術開発をリードし、中小企業がサービスを提供するロボット市場を形成しつつあることから技術開発が活発に行われているためであると考えられる。
< 出願人の類型別にみた特許出願動向(2011∼2020年8月現在) >
非対面サービスロボットの分野別動向をみると、案内•接客ロボット関連が254件(51.3%)と最も多く出願されており、物流•配送ロボット関連が161件(32.5%)、ヘルスケア関連が80件(16.2%)となったことが分かった。
< 非対面サービスロボットの分野別にみた特許出願動向(2011∼2020年8月現在) >
ホテル、図書館、空港およびレストランなどで主に活用される案内•接客ロボット関連の出願は、2016年に大幅に上昇した後堅調な伸びをみせており、店舗や倉庫など配送先を行き来しながら無人で物を配送する物流•配送ロボット関連の出願は、2017年を基点として大幅に増加している。
特に、ヘルスケア関連サービスロボットの出願は、今年は23件(8月基準)と、前年(2019年)の8件に比べて187%増加したが、殺菌や消毒などを行う防疫関連ロボット(10件)、検体採取ロボット(4件)などのコロナ禍を克服するための出願が急増した。
特許庁知能型ロボット審査課長は「新型コロナで生じた社会•経済全般にわたる変化を克服するための解決策としてサービスロボットが注目を集めており、AIおよび自律走行技術と融合したサービスロボットは、成長可能性が最も高い技術分野の一つであり、関連特許の出願が継続的に行われるものと見込まれる」とし、「持続的な研究開発とともに、これを保護する強力な知財権の確保が必要である」と述べた。
[出所: 特許庁]
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