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2020年知的財産権の出願動向



1. 全体の出願動向


ㅇ '20年の特許(実用新案を含む。以下、同様)、商標、デザイン出願は、総計557,229件と、前年(510,968件)と比べ、9.1%増加し、歴代最多の出願件数を記録

特許と商標の場合、知的財産制度の導入以来の最高値を記録し、特に商標出願が16.4%増の伸び率を示し、全体の増加傾向を牽引している

* '20年の権利別にみた増加率:特許(実用新案を含む)3.3%、商標16.4%、デザイン3.9%



2.特許出願動向


(概要)'20年の特許出願は、総計231,740件と、前年比3.3%増加し、直近3年間で順調な増加傾向を示す

* 特許出願/増加率:('18年)216,224件/2.2%→('19年)224,422件/3.8%→('20年)231,740件/3.3%


(出願人の類型別)中小企業が最も多く特許を出願しており、増加率の面においても、最も高い数値を記録する

(技術分野別)電気機械/エネルギー、コンピュータ技術など電子分野の出願が最も多くなされ、増加率の面においても、電子商取引、医療機器、医療技術、医薬分野が高い数値を示す

※WIPOによる技術分野別にみた出願動向は、IPC分類に要する時間を考慮して、'20年11月実績を基準とする

※増加率Top5の技術分野算定に際し、'20年の出願が1,000件以下およびその他の技術分野は除く



3.商標出願動向


(概要)'20年の商標出願は、総計257,933件と、直近3年間で大幅な増加傾向を示しており、増加率(16.4%)は、過去20年間('01年~'20年)で最高値を記録

* 商標出願/増加率:('17年)182,918件/0.7%→('18年)200,341件/9.5%→('19年)221,507件/10.6%→('20年)257,933件/16.4%


(出願人の類型別)個人が全体の半分近くの商標を出願しているものの、増加率の面においては、中小企業(26.1%)が最も高い数値を記録する

(分類別)小売・卸売業類の出願が最も多く、増加率は、医療用機器類が最も高い数値を記録し、放送・通信業、医薬品、電子・音響映像機器類も高い増加率を記録する

※NICEによる分野別にみた出願動向は、多種類の商標を基準とする(1出願多数の分類について重複を許す)

※増加率Top5の分野算定に際し、'20年の出願が1,000件以下の少数分類は除く



4.デザイン出願動向


(概要)'20年のデザイン出願は、総計67,556件と、前年比3.9%増加し、直近3年間で順調な増加傾向を示す

* デザイン出願/増加率:('18年) 63,680件/0.4%→(('19年) 65,039件/2.1%→('20年) 67,556件/3.9%


(出願人の類型別)個人が最も多くデザイン出願をしており、増加率の面においては、大企業(11.3%)が最も高い数値を記録する

(分品類別)包装に関連する分類の出願が最も多くなされ、保健衛生用品が125.9%と、最も大きく増加し、事務用品もまた急速な拡大傾向を示す

※物品の類別にみた出願動向は、複数デザインを基準とする(1出願多数の分類について重複を許す)

※増加率Top5の分野算定に際し、'20年の出願が250件以下およびその他の物品類は除く

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