日本へのデザイン出願がさらに便利に!
- 今年1月から日本との間で優先権証明書のオンライン交換を施行 -
2020年から韓国出願人が日本へデザインを出願する場合、優先権証明書を日本の特許庁に直接提出する必要がなくなる。
特許庁は2020年1月1日から、従来は米国と中国特許庁のみ可能だったデザイン出願の優先権証明書の*オンライン交換(DAS:Digital Access Service)を、日本国特許庁でも可能にすると発表した。
※ 優先権証明書:ある国に出願したことを根拠に他国に同じ内容を後出願する場合、出願日を先出願日まで遡って認められるために相手国の特許庁へ提出する書類
DASは、世界知的財産機関(WIPO)が各国の特許庁を経由して優先権証明書のオンライン交換を提供するサービスであり、出願人が優先権を主張をする場合、書面にて関連証明書を提出しなければならない煩雑さとコスト負担が解消される。
日本へデザインを出願する際にDASのサービスを利用する場合、特許庁ホームページ「特許路」から韓国のデザイン出願に対するWIPOのアクセスコードを入手し、これを日本国特許庁に出願する際に韓国の出願番号および出願日とともに記載すればよい。その後、韓国特許庁と日本国特許庁は出願人に代わって、当該優先権証明書をオンラインで交換する。
< 優先権証明書のオンライン交換 >

一方、従来のデザイン出願におけるDASの利用状況をみると、韓国出願人の利用が、中国と米国に比べて顕著に活発であることが分かった。
昨年8月から開始された中国との利用状況を比較すると、韓国出願人の活用が中国出願人の8倍に、昨年12月にスタートした米国と比較すると、米国出願人の2倍以上であることが明らかになった。
< デザイン出願におけるDASシステム活用状況 (2018.7~2019.11)>

特許庁商標デザイン審査局長は「今回の日本へのDAS利用国拡大により、韓国出願人の海外デザイン出願がより活性化することを期待している」とし、「今後も優先権証明書のオンライン交換対象国を拡大するよう努める」と述べた。
[出所: 特許庁]