貼る呼吸器疾患治療剤開発が活況

2020/04/23

- 呼吸器感染症発症と特許出願が同時に増加 -

 

 

世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大する中、咳などの気管支関連疾患を治療する気管支拡張パッチ剤*が注目されており、関連する特許出願も大幅に増加していることが明らかになった。

* 気管支を広げて咳、呼吸困難などの症状を静める、皮膚に貼る治療薬

 

特許庁によると、過去20年間(1999〜2018年)で気管支関連疾患の症状を緩和させるパッチ型気管支拡張剤に使用される薬物伝達技術*の出願は合計316件と、徐々に増加している。

* 薬物が吸収される速度を調節したり、薬を目標部位に効率的に伝達する技術

 

< 気管支拡張剤、パッチ製剤の特許出願動向>

 

特に呼吸器を介して伝播するSARS、新型インフルエンザ、MERSが流行した2003年、2010年および2016年には、出願件数が前年に比べて5→15件、12→30件、18→32件と大きく増加したことが分かった。また、韓国では過去10年間(2009〜2018年)に209件が出願され、前の10年間(1999〜2008年)107件に比べて95.3%増加したが、これはパッチ型製剤に対する業界の関心を反映したものと考えられる。

 

出願人別では、外国人229件、韓国人87件で、韓国出願人の割合は27.5%にとどまった。しかし、韓国出願人は、過去10年間(2009〜2018年)に65件を出願し、それ以前の10年間の出願件数22件に比べて3倍近く増加した。これは国内業界がいち早く先進技術を取り込もうとしていることを示している。

 

<気管支拡張パッチ製剤の韓国出願人分布>

 

韓国出願人の分布を見ると、過去(1999〜2008年、22件)には、企業が54.5%(12件)を占め出願をリードしたが、直近の10年間(2009〜2018年、65件)では、大学などが58.5%(38件)を占め、学術界主導で研究開発が行われていることが明らかになった。

 

一方、呼吸器感染症疾患の咳症状を緩和させる効果を示す「気管支拡張剤」であるホクナリンパッチ(成分名「tulobuterol」)は、2004年に韓国で発売され、特許満了後ジェネリックの開発が活発に行われて、現在10種類以上が市販されている。

 

これらのパッチ製剤は、小児患者など薬を自分で飲むことのできない患者の皮膚に貼り付けて簡単に薬物を投与できる長所があるが、消化不良、かゆみ、手足のふるえなどの副作用が生じることがあるので、医師の処方に基づき使用しなければならない。

 

特許庁薬品化学審査課長は「今後も呼吸器関連の感染症は、常に発生する可能性があり、関連市場の規模も大きくなるため、パッチ製剤の効果を高める一方で副作用は軽減できるよう、研究開発と投資は継続的に行われるべき」と述べた。

 

 [出所:特許庁]

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