人気番組、放送前に商標出願する!
- 人気バラエティー番組、ドラマのタイトル、商標権確保で事業領域を拡大 -
最近、人気のバラエティー番組、ドラマなど、放送事業に関連した商標出願が増加している。
特許庁は、2015年には194件に過ぎなかったテレビ番組関連の商標出願が、昨年は647件と、3倍以上増加したと明らかにした。
年度別にみた放送関連事業者の商標出願件数は、2015年の194件から2016年は301件(55.1%)、2017年は445件(47.8%)、2018年は653件(46.7%)と、毎年大幅に増えており、2019年には647件(-0.9%)と、わずかに減少したものの、依然として出願件数が維持されていることが分かった。
<放送事業者の商標出願現況>
特筆すべき点は、放送業界がバラエティーおよびドラマ関連番組の名称などを、テレビを通じて放映する前に商標出願することである。今年3月の視聴率16.5%を記録したドラマ「梨泰院クラス」は、なんと放送6カ月前に「タンバム屋台」という商標を出願し、最近視聴率14.1%を達成し放映終了した「賢い医師生活」というドラマのタイトルも、放映1カ月前に商標出願を行った。
放送事業関連の商標出願が増加したのは、商標権に対する重要性が日増しに高まっているためであると考えられる。まずは、番組の企画段階から他人の商標権先占を防止し、人気番組の親しみある名称に乗じて利益を得ようとする者の出願を未然に防ぐためである。また、韓流ブームに加え、放送業界のグローバル市場拡大のためにも必要なことと判断している。
特許庁商標デザイン審査局長は「大衆に広く知られた放送を対象として、第三者が商標出願した事例がある」とし、「韓国だけでなく世界市場において、あらかじめ使用する放送番組の名称を商標として出願し、商標権を確保する必要がある」と述べた。
[出所: 特許庁]