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二次電池など国家コア技術関連の特許出願平均13.6%急増

今年上半期全体の特許出願は前年の同じ時期に比べ4.1%増加*したのに対し、二次電池など主要な国家コア技術**分野における出願は特許出願全体の約3倍以上にあたる13.6%増加したことが分かった。

* (‘22年 上半期) 103,437件 → (‘23年上半期) 107,693件(▲4.1)

** 国家コア技術 : 電気電子(二次電池)、半導体、情報通信(デジタル通信)など12の分野の技術


<国家コア技術出願現況(‘23年1~6月累計基準)>

韓国特許庁は’23年上半期に申請を受け付けた国内特許出願(約10.7万件)を世界知的所有権機関(WIPO)35大技術分野*別に分析した結果、二次電池、半導体、デジタル通信など主な国家コア技術分野を中心に出願が増加したと17日明らかにした。


<技術分野別特許出願増加TOP10の現況(‘23年1~6月累計基準)>

技術分野別に増加状況の詳細をみると、二次電池(8,660件、▲11.5)、半導体(6,580件、▲15.5)、デジタル通信(5,110件、▲15.1)など韓国の未来を担う国家コア技術が23年上半期の特許出願増加をリードしたことが分かる。


全体技術分野のうち出願件数が最も多い二次電池分野は、前年同期(1~6月)比890件増の8,660件出願され、11.5%の高い伸び率を示した。


出願人を類型別にみると、大企業(2,803件、▲22.3)、中堅・中小企業(2,256件、▲5.7)の出願が増加し、大学・公共機関および研究所(995件、▲31.3)も高い伸び率を示した。


<二次電池分野出願人の類型別特許出願現況(‘23年1~6月累計基準)>

主な出願人としては、LG Energy Solution、サムスンSDIなどが特許出願を多数行っており、特に、二次電池分野における多出願TOP5出願人の出願増加率は前年より21.6%上昇したのに続き、今年上半期も上昇傾向にあり、前年同期比を大幅に上回る43.6%を示した*。

* 特許出願後1年6ヶ月経過後の公開原則により、企業別出願件数は非公開


これに関連して、韓国貿易協会報告書(‘23.9)によると、韓国の今年上半期の二次電池(陽極材)の輸出規模は74億9000万ドルで、前年同期比66%増加した。

半導体分野は、前年同期比881件増の6,580件が出願され、15.5%の伸び率を示し、出願人を類型別にみると、大企業(3,209件、▲33.5)、中小・中堅企業(848件、▲16.5)、大学・公共機関および研究所(395件、▲14.8)などの出願が増加した。


<半導体分野出願人の類型別特許出願現況(‘23年1~6月累計基準)>

主な出願人としては、サムスン電子、LGディスプレイなどが特許出願を多数行っており、上半期の半導体分野における多出願TOP5出願人の出願増加率は、前年同期比を大幅に上回る37.6%を示した*。

* 特許出願後1年6ヶ月経過後の公開原則により、企業別出願件数は非公開


また、デジタル通信は、前年同期比672件増の5,110件が出願され、15.1%の伸び率を示し、出願人を類型別にみると、大企業(2,193件、▲38.0)、中小・中堅企業(720件、▲4.5)、大学・公共機関および研究所(530件、▲7.7)などの出願が増加した。


<デジタル通信分野出願人の類型別特許出願現況(‘23年1~6月累計基準)>

主な出願人としては、LG電子、サムスン電子などが特許出願を多数行っており、上半期のデジタル通信分野における多出願TOP5出願人の出願増加率も、前年同期比を大幅に上回る39.1%を示した*。

* 特許出願後1年6ヶ月経過後の公開原則により、企業別出願件数は非公開


こうした主要な国家コア技術分野の出願増加は、韓国企業が世界的な不況下においても二次電池、半導体など未来をリードする先端技術の主導権を守るため、特許権の確保に急ぎ取り組んだ結果であると分析される。


[出所: 韓国特許庁]

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